フレームの紐の結び方

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紐が見えない、丈夫でバランスの良いフレームの紐の結び方

いざフレームを壁に掛けようと紐を前に「フレームの紐どうやって結ぶの??」と手が止まった経験はありませんか?
何と無く紐を結んでみたけれど

紐がほどけてフレームが落ちないか不安
紐が一重(1本)になって、強度が不安
結び目が片方に寄ってしまいバランスがしっくり来ない
紐がフレームからはみ出ていて、見た目の印象が良く無い・・・

こんな印象を持たれた方もいらっしゃると思います。

ここではフレームショップが実践する
吊るす紐が見えない、丈夫でバランスが良いフレームの紐の結び方を動画でご紹介しています。

記事後半は紐の種類や必要な長さなど、フレームの紐に関する疑問を解説しています、安心してフレームのある暮らしを楽しめるように、ぜひご覧ください。

目次
フレームの紐の結び方~ (動画)
紐の種類と選び方
必要な長さは?
どれくらいで交換すれば良い?
紐先のほつれ対処法
フレームの紐の結び方〜ステンレス線 (動画)
まとめ

フレームショップが実践する結び方

フレームを壁に飾る時に、紐が見えない、スマートに飾ることが出来る結び方です。

この結び方メリット

・ほどけづらい
・紐が二重、三重なので、強度も安心
・左右に結び目が出来るため紐にかかる重さが分散し、安定したバランスを保てる
・紐が見えないので見た目が良くスマートに展示できる

フレームの紐の結び方~

<結び方手順>

①使う向きの横幅×3倍+アルファ長めの紐を用意します。
②右から左に通して折り返します。(動画参照)
③短い方の紐を下から回して左から1/4くらいの所でクロスします。
④右手に持っている短い紐を下から回して1回硬めに結びます。
⑤もう片方を同じ様に下から回し1回軽く結びます。
⑥結び目が左右同じ位の位置になるように結び目の距離を調整します。
⑦左右に引っ張って結び目を引き締めて完成。
⑧もし紐が長くなってしまった場合はハサミでカットします。

 

フックにかけた際のイメージ

吊るした紐が見えなく展示できました。*フックには上記の方法で結んだ3重になっている紐をすべて掛けるようにして下さい。強度が出て落下防止になります。

紐はどんな種類を選べば良いか?

<紐の種類と特徴>

ここでは主に当ショップ取扱のフォトフレームに使える紐の中から3種類をご紹介しています。

  結び目 強度 額紐用途のアドバイス
①平紐 ほどけにくい 丸紐より
弱い
結び目がほどけにくいため額紐としては丸紐より向いています。二重か三重に掛けることで強度不足を補います。
②丸紐 ほどけやすい 強い 丸紐を使う場合は、江戸打ち紐など凹凸のある丸紐の方がほどけづらくなります。
③ステンレス線 ほどけにくい 高強度 高強度で耐食性があるため、一度設置したら動かせない高い場所などの設置に便利です。伸びないのでたわみも少なく展示できます。

紐には素材や糸の組方などで、多くの種類とそれぞれの特徴があります。同じ丸紐の中にも耐荷重が小さく切れやすい紐もあります。お持ちのフレームに合った額縁紐は画材屋さんなど専門店で相談しながらご購入することをおすすめします。

必要な紐の長さ

フレームを飾る向きの横幅の3倍+アルファ。+アルファの部分は、ぎりぎりの長さで用意してしまうと結びづらくなる場合がある為、少し余裕を持った長さの紐を使い、余分な部分を最後に鋏で切って調整しても良いでしょう。

紐の交換タイミング

フレームが落ちてしまう原因は紐の劣化よるものが多いと言われています。1年〜数年に1度は点検し、締め直したり交換をするのがおすすめです。その際は金具やフックの点検を同時に行い、大切な作品とフレームの落下の防止をしましょう。

ほつれた紐先の処理方法

紐の性質上、紐先はどうしても糸がほつれてしまいます。処理の方法でおすすめは各メーカーから発売されている「ほつれ止め液」を使う方法です。やり方は簡単。ほつれた紐先をよく切れる鋏で一度カットしてから先端にほつれ止め液をつけることで、塗った所が少し色が濃くなる程度でほつれを止め、さらに防止をしてくれます。
石油を原料とした合成繊維でできた紐はライターで炙ってほつれを止める方法もありますが、紐先が加減によって焦げた様になってしまいますので注意しましょう。当店で付属している紐はリネンの天然素材のため、ライターの火であぶっても炭化して焦げてしまいますので、ほつれ止め液の利用をおすすめ致します。

フレームショップが実践する結び方〜ステンレス線

重量があり、一度設置したら動かせない高い場所などのフレームに便利な結び方です。劣化が少なく、伸びないのでたわみも少なく展示できます。

この結び方メリット

・ほどけづらい
・高強度で耐熱性があり長持ち
・錆びが少なく清潔
・重くても、伸びたりたわんだりが少ない
・紐が見えないので見た目が良くスマートに展示できる

重いフレームを壁掛けにする場合のステンレス線を使った結び方

<結び方手順>

①使う向きの横幅×約2.2倍の長さのステンレス線を用意します。
②ペンチなどでカットし、怪我予防で両方の先端をヤスリがけしておきます。
③左から右に通し左右均等になる様に長さを調整します。
④位置がづれない様に両方から折り返します。(動画参照)
⑤2本まとめて巻き付ける様に結びます。
⑥巻きつけた先端は堅いのでペンチなどで押さえ込みます。
⑦引っ張ってほどけないか確認して完成です。

まとめ

記事の内容を実践することで、スマートなフレームの展示を誰でもすることが可能で、大切な作品の落下防止にもつながります。
もし、結び方などわからなくなっても動画や記事を見返してチャレンジしてみて下さい。

ポスターや写真、旅先で見つけたポストカードなどお気に入りの絵柄や写真をフレームに入れて、自分らしい心地よい空間にしてフレームのある暮らしを永く楽しみましょう!

紹介した内容のおさらい

  1. 吊るす紐の見えない、丈夫でバランスの良い結び方を実践してみましょう。
  2. 一般的なサイズや重さのフレームの紐は、ほどけづらい平紐がおすすめ。
  3. 1年〜数年に1度は点検し、締め直しまたは交換を。その際は金具の点検も同時にしましょう。
  4. 紐先のほつれの処理は「ほつり止め液」がおすすめ。
  5. 重いフレームや届かない場所にあるフレームには、高強度で劣化の少ないステンレス線が便利です。結び方を実践してみましょう。
  6. フレームに合った額縁紐は画材屋さんなど専門店で相談しながらご購入するのがおすすめ。

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こんな方へ

・フレームの紐の結び方を知りたい方
・フレームの紐の種類を知りたい方
・フレームの紐の必要な長さを知りたい方
・紐の先端のほつれを止めたい方
・重いフレームの紐の結び方を知りたい方